BREASTOに入社して半年が過ぎたハシビロコウです。

少し前から急に頭痛がするようになり、検査をしてみたところ、頸椎ヘルニアという事が分かりました。どうも痛み止めとの相性が悪いようで、リハビリとストレッチで気長に治していくしかなさそうです。

私はもともとストレートネックで、自転車の疲労がたまりにたまってついに来たかー!という感じですが、日々スマホに張り付いてばかりの皆様も簡単になる病気ですのでご注意ください。

さて、自転車といえば乗るだけのものではありません。サッカーや野球のように選手たちがしのぎを削る競技を観ることもまた面白いです。古くは「ツールドフランス」や「ジロディタリア」、最近は弱虫ペダルなどのマンガで知っている人も多いのではないでしょうか。

この時期になるとベルギーで開幕する「オンループ=ヘッドニュースブラッド」というレースを皮切りに、数日おきにクラシックと呼ばれる短距離の急坂(登坂距離1~2kmで平均勾配5%、最大勾配10%以上)、石畳や未舗装の悪路が連続するレースが開催されます。

そして4月第1週の日曜日に「ロンド=ファン=フラーンデレン」というクラシックの王様というレース、その翌週の日曜には「パリ=ルーベ」というクラシックの女王とも、北の地獄とも言われるレースが開催され、その翌週からはさらに登りが得意な選手向けにシフトしていくクラシックレース(通称アルデンヌクラシック)が4月末まで続きます。

これらクラシックレースがツールドフランスなどと大きく違う点は何か…?それは「たった1日で勝敗が決する」「勝者は常に1人」という点です。ツールドフランスなどは「ステージレース」と呼ばれ、既定の日数での合計タイムや、決められたポイント数で様々な賞の成績を争います。

例えばツールドフランスでは
・ステージ1は平坦なのでスプリンターがスプリント賞のポイントを争う
・ステージ5は山岳なのでチームのエースが最短のタイムを狙ってくる
という、ステージごとに違った戦いを観ることができます。

これがクラシックレースではそうはいかない…。1位でゴールしたものが勝者…2位以下はすべて同じ敗者…残酷な現実しかないのです。

それゆえに強い選手が貫録を見せつけることが多いのですが、まれに賭けに出た選手が大番狂わせでキャリア最大の勝利を掴むこともあります。これもクラシックの醍醐味…。ファンでなくとも、思わず涙してしまう瞬間です。

近年ではパリ=ルーベにおいて、優勝が確実視されていたトム=ボーネンを、いぶし銀の名アシストことマシュー=ヘイマンが最後の最後で破り、一躍時の人になりました(直後はヘイマン本人がアドレナリン出すぎで誰が勝ったか分かってなかったくらい)。

さて、今年のロンドとパリ=ルーベは誰が勝つでしょうか。ここから1ヵ月、各クラシックレースの結果を観ながらワクワク待ちたいと思います。


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