■ 狂言の世界 2016-08-22
こんにちは!ピカリンです。
特にジャニーズファンではないのですが、最近「舞祭組」と書いてブサイクと読むキスマイの中のユニットグループがツボです。
いやーおもしろい!めっちゃくちゃおもしろい!
よく芸人さんがちょっとかっこつけてアイドルグループぽい事をしているのがありますが、これは現役アイドルが芸人アイドルユニットぽくやるバージョンでクオリティの高い悪ふざけ感がすごい!アイドルなのに衣装が灰色の地味スーツで名前がブサイクって・・・・。そして(ほんとかどうかはさておき)歌がびっくりするほど下手でハモれない・・・なのにハモるのでひどい事になっている。という、もう聞いてる間大爆笑です。ちなみにプロデュースは中居君です。
本当におもしろいので、知らない方ぜひ一度見てみてください!
さて、こんな入りですが、今回は「狂言」のお話です。
夏になると神社仏閣や公園などで薪能、薪狂言というものが開催されます。興味がなくてもどこかでちらっと耳にしたり目にしたりした事はないでしょうか?
狂言というのは日本の伝統芸能です。元々は能と一緒に行われる芸能ですが、最近は狂言だけ単独でやる事も多くなっています。狂言師で一番有名なのは野村萬斎さんでしょう、上方では茂山家、あとは和泉元彌さんも狂言師です。能は見方が分からないと難しく眠くなってしまいますが、狂言はいわゆる漫才なので特に知識がなく見てても笑えるんです。なので敷居が高いなと思われる伝統芸能を見る場合は、狂言から入る事をお勧めします。薪能だと能楽堂でやるよりもラフで、無料だったり本公演より安かったりするので行きやすいですよ。
そこで狂言を初めて見るなら、コレ!という演目を紹介します。
「棒縛(ぼうしばり)」
歌舞伎の舞踊演目にもある有名な演目です。自分が出かけるといつも二人の家臣が酒蔵に入って酒を盗み飲みしている事を知った主人。そこで一人を後ろ手に、もう一人を棒に両手を縛り付けて出かける事にした。縛られた二人はそれでも酒が飲みたい。二人は協力し何とかして酒を飲む。という話です。そこまでして酒飲みたいか!と思うぐらいいろんな恰好で試行錯誤して飲む姿が笑いを誘います。
「附子(ぶす)」
附子というのは猛毒トリカブトの事です。留守をする際主人が家臣二人に「この桶に入っているものは附子だから絶対に開けてはならん」と言い残す。なんか気になる家臣二人が誘惑に負けて開けてみると、それは毒ではなく甘い砂糖。二人はそれを全部食べてしまい言い訳に困った末、主人の大事にしていた茶碗をわざと割ってしまう。戻って来た主人に「大事な茶碗を割ってしまい、死んでお詫びをしようと附子を食べましたが、全部食べても死にませーん」と言う。怒るに怒れない主人・・・。これは昔「一休さん」でもやってました。
「蝸牛(かぎゅう)」
主人にカタツムリを取って来るように言われた家臣。カタツムリを全く知らない家臣はその特徴を聞いて、山の中に探しに行く。するとその特徴にぴたりとはまる山伏がいた。「あなたはカタツムリさんですか?」と聞くと山伏は変な奴が来たと面白がって「そうです、私がカタツムリです」と嘘をつき、家臣をからかい倒す。という内容です。「でーんでんむしむし、でーんでんむしむし、でーんでんむしむし~!」と聞いた事のある節が入ってます。あの童謡より古い演目なので、これが元になっているのかもしれません。もう内容はバカバカしいです。
「梟山伏(ふくろうやまぶし)」
山から帰って来た兄弟の弟が梟のもののけに憑りつかれ、困った兄は山伏の所にお祓いをしてもらいに行く。山伏がいろんなお祓いをするものの、結局兄弟と山伏にも梟のもののけが憑りついてしまう。最初は「ポーッ!」と奇声を発していたのは弟だけだったのが、最後は全員が「ポーッ!」「ポーッ!」「ポーッ!」と奇声を発して終わるという内容。見終わった感想は「・・・・なんじゃこりゃ?」となるはずです。
流派によって同じ演目でも内容が違ったりするので、見比べるのも楽しいですよ。
子供が見ても楽しめるものですので、ぜひ一度見てみてください。
以上、ピカリンでした。