■ 事故の教訓 2010-06-30
私は車の運転が比較的得意な方で、一般的な単独事故の場合、事故後に止まっている車の
位置や向きを見ると、その車が、どんな動きをして、どこにぶつかって、どう止まったのか、
事故に至るまでのハンドル、アクセル、ブレーキの動き等が、大体想像できます。
大きなカーブの出口付近で光る回転灯。それを見る前に想像はついていましたが、思った
とおりの位置、向きに、少しお金を持つと乗られることの多い、有り余るパワーを持ち、
安定感のある、Mから始まるその高級外車が、変わり果てた姿で止まっていました。
カーブの通り方として、よくスローイン・ファーストアウトと言われますが、これは
基礎中の基礎。全ての事に共通しますが基礎なくしてその先は有り得ないと思います。
その方は恐らく、その車の突出した性能にかまけ、手前の直線でググっとスピードを出し、
たいしてブレーキも踏まずにカーブに入ったのでしょう。
細かい解説話は抜きにして、車と言うのは、ちゃんとブレーキを踏まずにカーブに入ると、
荷重の中心位置がだんだん前輪の方に移っていきます。そうなると、後輪が浮いた様な状態に
なるので、後ろのタイヤが滑ってしまうんですね。
経験があり、シッカリとした技量をもっていれば、その状態を制御することも可能ですが、
その方にそれはなく、最も典型的な軌道を描き、最も典型的なぶつかり方をしていました。
事故の詳細や私の車解説など、比較的どうでも良い話で、前置きが長くなりましたが、
この事故は、起業や会社経営に似ているなぁとつくづく感じました。
ある良い条件や波に乗ることができ、凄まじい勢いで前進することができたとき、それを
自らの腕や力量だと勘違いして、ルールやモラル、周りの意見を無視して、自分の事ばかり主張し、
自分本位な行動をとり、結果として制御を失い、気付いた時には取り返しの付かない状態に陥る。
そして、多くの周りの人々に多大なる迷惑をかけてしまう。
実は私は、BREASTOの以前にもう1つ別の会社を、当時の仲間と共に立ち上げ、取締役として
奮闘していた時期がありました。その時、まさにこの様なことを体験しているので、身にしみて
良く理解しているつもりではありますが、この事故を見て、改めて思い返しました。
驕らず、高ぶらず、怠けず、謙虚であり続けること。
小さな努力や気遣いを、毎日コツコツと続けること。
自分の力ではなく、人の、社会の支えがあってこそ、
初めて成り立っていることへの、関わる全ての人たちへの
感謝の気持ちを忘れないこと。
お陰さまで、私は無事帰宅することができましたが、偶然か、それとも必然なのか、
今日遭遇した事故現場から、改めてそんなことを思い返した一日の終わりでした。
日々是好日、感謝!
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